船井流で業績UPシリーズその5 旅館が冠婚葬祭記念マーケットへ進出マーケットサイズ理論と足元商圏への事業展開

2018年5月25日

本日は船井流で業績アップシリーズその5「旅館が冠婚葬祭記念マーケットへ進出!?法事ビジネスマーケットサイズ理論と足元商圏への事業展開」についてお話をしたいと思います。

旅館業では、観光業という側面のみならず、冠婚葬祭といった記念日・ハレの日マーケットの獲得も実施してこられたと思います。

特に40室以上の旅館であれば尚のことでしょう。

こうした記念日・ハレの日マーケットは、通常の観光業としての機能とは異なり、地域密着ビジネスとして、明確な商圏ビジネスという特性を持ちます。

船井総研では、ビジネスの市場潜在能力を測るにあたり、このような考え方をします。

売上=M/S(円)×商圏人口(人)×シェア(%)

M/S:日本全体の年間消費額÷総人口=一人当たりの年間需要額

商圏人口:ビジネスの展開範囲として定めたエリアの人口

シェア:自社売上÷商圏内市場規模(M/S×商圏人口)

例えば、法事ビジネスを考えて見ます。

売上=M/S(円)×商圏人口(人)×シェア(%)

例えば、法事事業を行っている会社様で、商圏人口(法事は最大、車で20~30分圏内)10万人のエリアで、いわゆる地域一番店シェア26%を獲得する場合は、下記の様な売り上げが見込めます。

法事売上=2,014円/人×商圏人口10万人×シェア26%=5,200万円

⇒この場合の企業様は、2番店以下の特異な地域・商品・イベントを包み込むという強者の戦略を取っていきます。

▼地域におけるシェアによる戦略の違い

こうした旅館業と相性のよい商圏型の記念日・ハレの日マーケットビジネスとして代表的なものは大きく7つあります。

①法事ビジネス

②ウエディング事業

③宴会・忘年会・新年会

④高級弁当宅配

⑤おせち仕出し

⑥日帰り・ランチコース(0泊2食プラン

⑦接待食事・おこもり会合系ビジネス

があげられます。

こうした地域に向けた商売を実施することで、地域のライフサイフサポート企業としての役割を獲得できます。

ポイントは、既にある旅館機能の延長で展開することができる点にあります。

こうした場合、参入コストが低く、障壁が低いので早期回収を図ることができます。

特に中規模以上の旅館では、こうした部門を持っているが戦略的に事業化できていないケースが目立ちます!

旅館は、お風呂や客室が存在するために、通常の飲食店に比べ高い優位性があります。

足元商圏型ビジネスで、今日も「旅館・地域から、笑おう!」

コンサルタントコラム

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